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受験

小学校受験で子供が成長したことや変化とは?後悔した事も紹介

成長
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小学校受験をしようと思われている方はどのような想いで受験を考えられているでしょうか?

子供が勉強をできるようになって、より就職に大学に進学できるようになるために、今のうちからレベルの高い教育を受けさせたいと考える親御さんが多いのではないかと思います。

我が家はそこまで高い目標があったわけではありません。

子供が成長するうえで、より良い環境で小学校生活を送って欲しいと思い、小学校受験をしようと考えました。

結果として、多くのことを学ぶことができたと思いますので、私が感じた、小学校受験を経て我が子が成長したと思う能力や変化などについて紹介したいと思います。

また、少しだけ後悔したこともあったので、あわせて紹介したいと思います。

 

小学校受験で子供が成長したことや変化

子供の勉強

小学校受験を経験すれば、受験勉強をするのですから当然知識面で非常に成長できます。

そして、私が感じた成長は、知識などの勉強だけではないということです。

受験に対してどこまで突き詰めて準備するかによって、成長する幅も変わってくると思いますが、我が家では、勉強だけではない、思わぬ副産物を得ることができました。

そのおかげで、苦手や短所だと思っていたことまで克服することができたと思います。

 

総合的に能力が伸びる

小学校受験のための勉強や準備をしていると、勉強だけじゃない部分の成長に気づかされました。

特にしつけやマナーの部分の成長が著しかったです。

のほほんと幼稚園に通っていたら、ここまで身につくことはなかったと思います。

やはり、それを強く求められるからこそ、身に付けることができたのではないかと思います。

小学校受験は知識だけでなく、考え方やマナーなどの総合力を鍛えなければ、なかなか合格することはできません。

受験を通して、人として大事な部分の多くを学べたと思います。

 

興味の範囲が広がる

小学校受験では、たくさんのジャンルを学ぶことになります。

我が子は、植物、動物、虫、一年の行事などの知識を得ることで、そこから派生して様々な事へ興味が広がっていたように感じました。

特に植物への興味が顕著に現れ、花屋さんの前で足を止めて、覚えた植物を探すようになりました。

また、季節の植物に敏感になり、公園に行ったときなどに、そろそろ咲いているころだと言って、一生懸命「桔梗(キキョウ)」を探していました。(私はこの時まで名前くらいしか知りませんでした・・・)

また、行事については、幼稚園で何となくやっていた行事(鯉のぼり作ったり、笹の葉に願い事吊るしたり)が、体験と知識がリンクして、いつ頃の季節にやるのか、どんな意味があるのかなど知識を得たことで深く理解するようになったと感じました。

 

運動能力が向上

小学校受験で、行う運動には次のようなものがあります。

  • ケンケンパー(ケンケングー)
  • クマ歩き
  • スキップ
  • 幅跳び

試験では運動能力を見られますが、これらの運動を練習することで、効率的に運動機能を上げることができると思いました。

特に「クマ歩き」は体幹、腕・足の筋肉、持久力を同時に向上させることができます。

そして、受験準備と言うことで、あえてこれを練習するということもポイントです。

普段の生活の中で、急に「クマ歩きしよう!」とは、なかなかならないと思います。笑

 

マナーに厳しくなる

我が家は幼児教室に通わせたので、この点は特に厳しくご指導していただきました。

そのお陰で、我が子はマナーやTPOと言ったことをよく考えるようになりました。

一例を紹介します。

  • あいさつ(ハキハキとした)
  • 床に座っているときの姿勢
  • 椅子の座りかた
  • 先生に話す時の敬語

キリがないので、代表的なものを上げました。

我が家はマナーなどについては普段から厳しくしている方だと思っていましたが、受験を通しての成長は著しいものがありました。

 

自分で考えて行動できるようになる

小学校受験では、行動観察などで自分の頭で考えて、どうすべきかを導き出さなければならない状況が多くあります。

例えば、「友達とどうやって目標を達成するのか」、「自分勝手な友達がいるなどのイレギュラーが発生したときに、どのように振る舞うべきなのか」というようなシチュエーションに対応する必要がありました。

様々なシチュエーションを子供に与えて、こんな時どうする?と質問を投げかけて、その答えを引き出すことで、考える力が養われたと思います。

その場の状況を考えて、問題を解決するという能力は生きていく上で必要です。

小学校受験をとおして、勉強だけじゃなく、人として必要な力を身につけることができるということは、非常に魅力的だと思います。

 

自信がつく

試験勉強は、始めのうちは一人でできない問題ばかりです。

我が子も、最初のうちは、解けない問題ばかりで、それをストレスにとして感じ取っていたみたいだったのですが、次第に自分一人で解けるようになって行き、そのできるようになっていく過程が、子供の自信につながっていったのではないかと思います。

受験じゃなくても、体験できる内容かもしれません。

しかし、受験をすることで、体験の数は圧倒的に多くなると思います。

知識、体操、生活、巧緻性などなど、様々な分野を、恐らく普通に幼稚園に通っているだけでは達成できないほど、圧倒的なスピードで学び、できる体験を獲得することができると思います。

小学校受験をしていなかったらどうなっているかわかりませんが、我が家に関して言えば、恐らくそれほどの成功体験をもって自信をつけることは不可能だったと確信してます。

この自信につながる体験は、プライスレスだと思いました。

 

我慢ができるようになる

小学校受験は様々な場面で我慢しなければいけない状況が多くあります。

我慢するのを美徳だとは思いませんが、生きていく上で忍耐力は当然ながら必要だと思うし、TPOを考えた我慢を学んでおくことは、社会人として大切だと思います。

最近では社会人としての最低限のマナーを守ることができていない人が多いと感じます。

それは、時と場所に応じた我慢ができず、自己中心的に行動してしまう人が多いからだと思います。

我が子は小さい頃からある程度、TPOをわきまえた行動ができていましたが、小学校受験をとおして、より忍耐強くなったと思います。

それは、受験の中の緊張感や場の雰囲気などを感じて得られたものではないかと思っています。

 

絵画力が向上する

我が子はお世辞にも、絵がうまいとは言えない状態でした。

現在でも決してうまいわけではありませんが、何を描いているのか、パッと見てわかるくらいには絵が上達したと思います。

それは、お受験用の書き方を覚えたからだと思います。

絵画は芸術なので、テクニックでの書き方を教えることに批判や抵抗のある人は当然いらっしゃると思います。

しかし、まずは真似から入って、そこから独自の描き方を追求していけば、子供の自信に繋がっていくように思っています。

 

発想力が豊かになる

子供の発想力は無限大です。

「よくこんなこと考えるなぁ」と思われたことが幾度となくあったのではないでしょうか?

試験勉強をとおして、たくさんの知識を身につけられたために、この発想力がさらに広がり、それに具体性、論理性が付いてきます。

我が子を例にすると、たまたま神社でやっていた菊花展で展示されていた変わった形の菊を見て、「この菊の形、彼岸花みたいだね!」と言っていました。

ちょうど彼岸花が問題で出てきて、覚えたばかりであったのですが、「ナルホド、そう捉えるのか」と感心しました。

その後、モールを使った制作でも彼岸花をモチーフに模様を作っており、子供の中でアイデアが広がっていくのを感じました。

 

社交性、協調性が生まれる

受験本番では、初めて会うお友達と共同作業をしなければならない課題を出されるところがあります。

幼稚園などの普段から顔を合わせている仲の良い友達とでも、子供だけで問題で出てくるような課題を達成しようとするのは非常に難易度が高いと思いますが、それを、初めて会う友達と一緒になって、試験というある意味特殊な空気感の中で協力して試験をクリアしなければならないため、子供にはかなりハードルが高いと思います。

特に、遊びとは違うというのが難しいポイントではないでしょうか。

遊びなら、初めて公園で会った子とでも仲良く一緒に遊ぶのは難しくなく、どんな子でもある程度できると思います。

でも、試験では課題を達成しなければならないため、プラスアルファの社交性、協調性が求められると感じました。

それでも、そういった環境などの特殊性を教え、練習を積み重ねることで、少しずつ自分がどういったように振舞えばよいのか、わかっていたように思います。

 

生活力が向上する

小学校受験の問題は小学校などで行う授業内容とはやや違い、数に関して言えば、計算よりも、「数をどのように捉えるか」という問題になります。

我が家では、何等分にするという概念がなかなか理解できていなかったのですが、受験対策のペーパーを何度も繰り返し練習し、「ケーキをどのようにすれば等分できる」とか、「ビスケットを何個ずつ配ればいい」などがわかるようになりました。

これは一例にすぎず、ほかにも生活に必要な知識や考え方をたくさん身に着けることができたと思います。

 

小学校受験で後悔した事とは?

後悔

小学校受験で成長した、いい事ばかりを紹介しましたが、当然いい事ばかりではなかったです。

もちろん総合的には受験をしてよかったと思える状況の方が多かったんですが、後悔というか、大変だったことも多くありました。

その中でも、特筆して紹介しておこうと思った状況を2つ書きます。

子供が自分の限界を感じてしまった

これは親として後悔させてしまったと思ったことです。

子供が自ら自分の限界を設定するような発言をしたことがあり、そんな気持ちにさせてしまったということで、とても反省しました。

我が家は、幼児教室に通い始めたのが遅く、入った時点で、年少、年中から通っている子との差がかなりありました。

子供ながらにそれを感じ取ったようで、「自分には無理、こんなんできない」とか、「〇〇ちゃんの方が上手だから」といったようなセリフを言うようになりました。

我が家は夫婦の話し合いで、子供に限界を設定しない、いくらでも伸びる可能性を育てるという教育方針でやってきたので、子供が自分からそのような事を言い出したことは残念でした。

それでも粘り強く勉強し、練習して、成長することができ、子供も自分の成長を感じていたように見えました。

同じような環境のご家庭があるなら、周りと比べるのでなく、お子さんの成長を記録し、どれだけできるようになったかを視覚化することをおススメします。

孤独な戦いになる

小学校受験をすることを幼稚園や周りになかなか言えません。

変な気を使わせてしまったり、下手したらママ友などからいじめや仲間外れの対象になってしまうケースもあるようです。(うそのようで本当の話)

我が家は、幼児教室の先輩ママさんのアドバイスもあり、幼稚園も含めて極力周りに言わないようにしたので、そのような被害を受けることはありませんでした。

ただ、その分、孤独感は非常にありました。

唯一の救いは同じ幼児教室のお友達でした。

幼稚園のママ友から「来年からは同じ小学校だね(学区が同じ)」と言われるたびに、心苦しい想いをしました。

なかなかな強力なメンタルが必要だと思います。笑

 

まとめ

成長グラフ

小学校受験で子供が成長したことや変化、そして、一部後悔した事を紹介いたしました。

別に小学校受験をしなくても、同じように成長できると思われる方がいるかもしれません。

子供はどんな状況や環境でも、それを糧にして成長していってくれます。

小学校受験はその状況や環境に関して、より質の高いものを子供に提供してあげることができるというのが私の考えです。

小学校受験は先取り教育のように言われますが、受験して私が感じたことは、「生活力や社会性を成長させることができるもの」ということでした。

なので、ゴリゴリの先取り教育という観点で小学校受験するのではなく、社会性を身に着けるため、という気持ちで小学校受験を検討するという考えも、一つ考え方ではないかと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。