小学校受験を考え始めると、「何をすればいいんだろう?」と悩まれる方は多いのではないでしょうか?
ただ勉強すればいい?
出願ってどうするの?
など、いくつかの疑問が出てくると思います。
我が家も同様に何から調べるとよいのかわからず、いざ小学校受験をしようと決めたとは言っても、最初は手つかずの状態でした。
そこから、ネットや本などで少しづつ小学校受験の全体像が分かっていき、最終的には晴れて合格通知を頂けるまでになりました。
この記事では、小学校受験を考え始めた方が、少しでもスムースに受験の大まかな内容と受験までの道のりを把握できたらと思い、私の経験を含めて書きました。
小学校受験の内容とは?
小学校受験の内容は、学校によっても違うため、一概にこれがすべてというわけではありませんが、一般的に必要とされる内容について紹介したいと思います。
試験内容が学校によって様々なため、学校によって絞った対策はできると思います。
でも、受験校は複数校受けるご家庭がほとんどだと思うので、結果として総合的にやっておいた方が心の安心につながるというのが私の感想です。
また、勉強だけやっていればよいわけではなく、運動や美術、生活習慣やお手伝い、しつけなど、本当の意味で人としての総合力を身につけるのが必要だと感じました。
まずは、小学校受験に出てくる内容を紹介します。
①ペーパーテスト
いわゆる「受験」といって一番に想像する問題を解いていく試験です。
ペーパーテストの問題には、図形、数、法則性、置き換え、季節と行事、常識、モノの名前、間違い探し、しりとり、など項目は多岐にわたります。
学校で習うような知識的な問題というよりも、常識問題が多いというのが私の感想です。(常識問題と言いましたが、結局は覚る必要があるため、知識問題に分類されてしまうと思われます・・・)
特に常識的な問題で注意したいのが、「現代の常識」に若干合致しないところも出てくるところです。
今の子供たちが知らないような問題が散見され、例えば昭和初期の頃に使用され、今ではめったに見ることのないような物の名前が出てきたり、日本の伝統が出てきました。
また、図形や数の問題は思考力を問われるような問題が多く、数の問題を例にすると、数字を操って計算するというよりは、数の捉え方を見られるような問題が多くありました。
ペーパーテストは項目も幅広いため、また別記事で詳しく書きたいと思います。
②絵画
絵を描く試験が出る小学校も多くあります。
我が家は、この絵画が本当に曲者でした。
絵画は、ただ楽しく描けばいいわけでなく、ある意味「お受験用の書き方」が存在します。
これについてはツイッターや他の方のブログなどを見ても、賛否両論あるところだと思います。
試験用の書き方は、子供が自由に描くのとは違っており、「人はこういう風に描く、動物はこうやって描く」のようにお作法のようなものが存在します。
当然、そんな描き方覚えなくても絵が上手であれば十分に合格を狙えると思いますし、そんな矯正みたいな教え方は、できればしたくないですよね・・・。
私も、子供がそうやって描きたいと思っているのなら、好きな形や色で描けば良いと思っていましたが、ここは「試験勉強だから」と割り切るようにしました。
結果として、何となくそれっぽい絵が描けるようになったと感じています。
それが、いい悪いは別としてですが、我が子は絵画に対して少し自信がついたように見えました。
③運動テスト
運動(体の動かし方や活発さ)を重視する学校も多くみられます。
国立の学校も運動を重視しているとよく耳にするので、運動対策はかかせないと思います。
まぁ、試験でやるからというわけでなく、体力や体幹を鍛えるという意味でも楽しみながら運動テスト対策できるので、是非やってもらいたいですね。
運動には、スキップやケンケンパー、くま歩きなどがあります。
ちなみに、我が子はもともとそこまで体力がなく、運動音痴ではなかったものの、得意ではありませんでした。
でも、くま歩きの練習をすることで、雑巾がけがめちゃくちゃ早くなりました。笑
④お話の記憶
お話の記憶はペーパーテストに書いてもよかったのですが、あえて特出ししました。
理由は我が子が苦手だったということもありますが、ペーパーテストとは若干毛色が異なると私が感じているからです。
お話の記憶は文字通り、読まれたお話をよーく聞いて、お話の内容にそった問題を解いていくといった形になります。
問題の内容は本当に様々で、先生方はよく考えつくなぁと感心するところですが、一例としては、「お話に出てきた又は出てこなかった動物にマルをしましょう」とか、「お話の天気を表すものにマルをしましょう」とか、「お話に出てきた△△ちゃんの最後の表情にマルをしましょう」といったような感じでした。
最初はとても難しく、こんな難しい事が小学校前の子供に本当にできるのだろうかと疑いましたが、練習を積めば苦手な我が子もそれなりにできるようになり、感動しました。(苦手なのは最後まで変わりませんでしたが・・・)
⑤巧緻性
「巧緻性」(こうちせい)とは、手先や指先(手指)を上手に使う力のことで、 はさみ切り、シール貼り、ぬいさしなど、手を使ったさまざまな活動を言います。
あまり聞きなれない言葉ですよね!
私も小学校受験で初めて耳にしたために、最初は文字と音がつながらず、読めませんでした。笑
受験では、ただハサミを使って切ったり、シールを貼るものもありますが、工作として指定されたものを作るように指示される問題が出る学校もあります。(しかも時間内に)
工作はやればやるほど上手になっていくため、過去問題やインターネットで検索して、工作問題を多く練習するとよいでしょう。
ちなみに、我が家は工作が非常に苦手だったので、工作の試験のない学校を選ぶべきか悩むほどでした。笑
⑤面接(面接票を書く)
面接も学校によって様々で、まったく面接のないところや、子供だけ面接を受ける学校もあります。
親子面接はなかなかハードルが高く、まさに親を見られる試験となるため、親の覚悟(?)が必要になります。笑
面接で聞かれる内容は、「志望理由」「家での教育方針」「子供との関わり方」など様々で、ある意味就職試験よりも難解なのではないでしょうか?
また、自分だけできればいいわけでなく、親子面接となった場合は親、子供の全員がしっかり対応しなければならず、とても難しかったです。
助け舟なんで出せません、聞かれた質問は基本的に聞かれた人が返答しなければないため、ちんぷんかんぷんな答えをしている時は、ハラハラしました。
さらに、家族みんながちぐはぐな答えをしていたら当然意思疎通ができていないとみられてしまします。
面接で聞かれそうな内容に対して、ある程度の回答を準備し、それを家族で共有し、認識を統一しておくことが大事だと思いました。
また、予想していなかった質問に突発的に対応するためにも、日ごろから考え方などを共有しておく必要があり、特に夫婦の会話をしっかり持って臨むべきだと感じました。
小学校受験までの5つの道のりとは?
ここまで、小学校受験の内容を簡単に書いてきましたが、ここからは試験までの大きな流れを紹介します。
小学校受験をしてみたいと思うけど、何から始めればいいのだろう?を思われる方に参考になれば幸いです。
道のり① 小学校受験する/しないの検討
まずは、そもそも小学校受験をするかしないかの検討をすることです。
検討する要素は、「夫婦の教育方針」「金銭的問題」「友達や親族との関係」など多岐にわたると思います。
また、検討を始める時期も影響するかと思います。実際、年長の中盤くらいに検討を始めても対策する時間が非常に限られており、よほど素地がある子供でないと、なかなか合格することは難しいでしょう。
検討を始める時期は早ければ早いほどいいと思いますが、遅くなってしまった場合、私の感覚では、子供の学習速度と合格する確率等を考えると年長になった時くらいまでがリミットではないかと思います。
ちなみに我が家は年長の夏前に検討を始めた、極めて遅い組で、おそらくギリギリのラインだったのではないかと思います。
もっと早くに検討して、受験することを決めてあげられていれば、これぼどの怒涛の苦労をさせずにすんだのかと思うと申し訳なさで一杯です。
道のり② 受験する小学校を選定する
小学校の選定は非常に悩ましいと思います。
親が小学校受験経験者ならば、自分が在校した学校や受験した学校を選ぶことが多いでしょう。
しかし、今まで小学校受験を考えていなかった人はどこを受験するのか、というところから迷います。
我が家も本当に悩みました。
「近くの小学校を受ければいいや」くらいに思っていたところ、情報収集するうちに、そんな考えではだめだということに気づかされました・・・。
小学校選定については別記事で紹介したいと思います。
道のり③ 受験準備
いよいよ、受験に当たっての長い道のりが始まります!
受験準備では、
- 受験学校のリサーチ(学校説明会も)
- 当然、お勉強
- 幼児教室等への通学(必要に応じて)
- 道具などの準備
- お受験服の準備
- 様々な体験をする
などがあります。
一つ一つ詳細に解説すると膨大な量になるので、また別記事で紹介したいと思います。
道のり④ 出願(願書提出)
出願は大事ですね。
そもそも出願しないと、受験ができません。(当然すぎる?)
出願要領は各小学校のホームページで確認することができます。
ただし、受験する年度の出願要領は夏くらいに発表になるので、できれば前年度から確認しておく方が安心できます。
最近は新型コロナの影響で、直前で出願要領が変更になったり、願書の入手方法が変わったりと流動的なので注意が必要です。
ただ、ほとんどの学校がオンラインになっているので、その点は遠方の受験者にとっては優しくなっていますね。
出願は、出願要領について、かなり詳細に指示が書いてあるところもあり、指示どおりに出願できていない場合、願書を受理してもらえない場合もあります。
幸い我が家は受理してもらえなかったなんてことはなかったですが、本当に受理されたかどうか、受験番号が届くまではドキドキでした。
道のり⑤ 試験日
試験日までたどり着くのは感慨深いものがあり、そして緊張の日々です。
通常1校のみ受験する人は少なく、いわゆる滑り止めも受験する方がほとんどです。
多い方で4~6校受ける人や、もっと受けるという方もいると聞きました。
気を付けるのは、本命に的を絞って、そこにピークを持っていく事が重要だと思いました。
子供も2、3校試験を受けると悪い意味で慣れ(狎れ)てきて、だれてしまいます。
また、試験スケジュールにもよりますが、受験期間が1~2カ月くらい続き、試験のスケジュールによっては、もっと長くなる人もいるようでした。
しっかりと本命校を伝えて、そこにコンディションを合わせていくことはとても大切で、そこは親がうまくコントロールしていかないといけないと思いました。
我が家は、たまたま本命校が受験2校目だったので、だれることなく集中できましたが、後半の学校は若干集中力が欠けている状態に見えたので、運がよかったと思います。
合格した後にも注意
合格通知を頂いたあとには手続きをしっかりと行わないと合格取消や辞退扱いになってしまいます。
我が家は本命校にご縁があり、合格を頂くことができましたが、合格通知の届け出を忘れており、あわや合格取消になるところでした・・・
幸い職員の方が電話してくださり、待っていただけるとのことだったので、あわてて学校に行き、事なきを得ました。
合格して安心したことと、他にも受験が控えていたことでスケジュール管理ができていませんでした。
また、最近では合格通知から入学金の支払まで全てオンラインで済ませてしまう所が多いため、その他にやることがないか、よくよく注意して確認しないといけません。
合格後の手続きは学校によって違うので、合格したならば、合格通知時に確認する資料だけでなく、募集要項などももう一度見直すことをオススメします。
まとめ
小学校受験の内容と流れについて簡単に紹介しました。
受験と言うと、かなりハードルが高いと思われる方が多くいると思いますし、人によってはあまり馴染みがないと思います。
実際に地方の田舎出身の私には当初さっぱりでした。
でも、項目を分けて確認していけば、そこまでハードルは高くないと思います。(勉強する子供は大変ですが・・・)
各項目はそれだけで大量になるので、今回は概要だけを紹介しています。
それぞれの詳しい内容は別記事で紹介いたしますね。
それでは、読んでいただき、ありがとうございました。